Pythonプログラミング通信講座では、ExcelやPDFのファイルを扱うのに、PyPIで公開されている外部ライブラリを使用します。インストールは、Pythonに同梱されているpipというツールを用います。方法は講座でも説明していますが、コマンドプロンプトで以下のようにpip installを実行すれば、通常は問題なくインストールできます

# Excelを読み書きするするライブラリ 「openpyxl」 をインストールする場合

C:¥Users¥Taro> py -m pip install openpyxl

しかし、通信環境の違いなどでエラーとなりインストールできないことがあります。このpip installでインストールできない原因の多くが、社内のプロキシサーバーによるものです。つまり、自分のPCと外部サーバー(ここではPyPI)の間の通信が、社内のプロキシサーバーにより制限されているケースです。

このような環境でpipを用いてライブラリをインストールするには、以下の2つの方法があります。

  1. プロキシサーバーを通過できるようにする
  2. 他の環境でダウンロードしたファイルでインストールする

それぞれ以下で説明します。

方法1:プロキシサーバーを通過できるようにする

ここで必要となる情報は、プロキシサーバーの「URL(ホスト)」と「ポート番号」です。さらに、認証プロキシの場合は「ユーザー名」と「パスワード」が必要です。社内のシステム管理者に問い合わせるか、もしかしたら社内マニュアルに記載されている場合もあると思います。

以下のようにコマンドプロンプトset HTTPS_PROXY=~によりプロキシの情報を環境変数にセットしてから、pip installを実行します。

# プロキシサーバーのURLが 「http://web-proxy.mycompany.co.jp」、ポート番号が 「8080」 の場合

C:¥Users¥Taro> set HTTPS_PROXY=http://web-proxy.mycompany.co.jp:8080/
C:¥Users¥Taro> py -m pip install openpyxl

認証が必要なプロキシサーバーの場合は、以下のように@を挟んで「ユーザー名:パスワード」を指定します。

# ユーザー名が 「yamada.taro」、パスワードが 「12345」 の場合

C:¥Users¥Taro> set HTTPS_PROXY=http://yamada.taro:12345@web-proxy.mycompany.co.jp:8080/
C:¥Users¥Taro> py -m pip install openpyxl

方法2:ダウンロードしたファイルでインストールする

上記の方法でプロキシを通過できれば一番簡単ですが、社内の事情やどうしても通過できない場合には、少し面倒ですが以下の手順を用います。つまり、プロキシがない他の環境で、ライブラリのファイルをダウンロードしておき、そのファイルからインストールします。

(1) ライブラリのファイルを他の環境でダウンロードする

まず、他の通信環境(プロキシなし)で、以下のようにpip downloadコマンドで必要なファイルをダウンロードしておきます。

# ライブラリ 「openpyxl」 のファイルを 「openpyxl_srcディレクトリ」 にダウンロードする場合

C:¥Users¥Saburo> cd Documents
C:¥Users¥Saburo>Documents> py -m pip download -d openpyxl_src openpyxl

ここで、ライブラリのファイルをダウンロードするパソコンには、インストールするパソコンと同じバージョンのPythonをインストールしてください。ダウンロードするパソコンに複数のバージョンが共存する場合は、以下のようにバージョンを指定します。

# 3.6用にライブラリのファイルをダウンロードする場合
# 注意:このパソコンに3.6がインストールされている必要があります

C:¥Users¥Saburo>Documents> py -3.6 -m pip download -d openpyxl_src openpyxl

上記を実行すると、ドキュメントのなかに「openpyxl_srcディレクトリ」が作成され、そのなかにファイルがダウンロードされているのを確認できます。

(2) ダウンロードしたファイルでインストールする

次に、ダウンロードしたファイルが入っている「openpyxl_srcディレクトリ」をインストールするパソコンに移動します。ここでは、ドキュメントフォルダに移動します。

そこで以下のコマンドを実行すれば、インターネットを使用しないで「openpyxl_srcディレクトリ」のファイルでインストールを行います。つまり、ローカル環境のみからインストールできます。

# 「openpyxl_srcディレクトリ」 にあるファイルからライブラリ 「openpyxl」 をインストールする場合

C:¥Users¥Taro> cd Documents
C:¥Users¥Taro>Documents> py -m pip install --no-index --find-links=openpyxl_src openpyxl

ご注意点など

複数のバージョンのPythonをインストールしている場合上記のどちらの方法についてもpip installを実行する場合に、インストールしたいバージョンを以下のように指定してください。

# 例えば、「3.6」 と 「3.7」 が共存するパソコンで、「3.6」 の方にインストールする場合

 > py -3.6 -m pip install --no-index --find-links=openpyxl_src openpyxl

上記の他に、初めからライブラリも一緒にインストールされるAnacondaの使用も考えられますが、本講座では使用しません。