講座で利用したPyPIのライブラリは、新しいバージョンがリリースされていれば更新できます。更新(PyPIではアップグレードといいます)は、インストールした時と同じくpipを用います。

新しいバージョンではバグが修正されている場合もありますので、適宜アップグレードが必要です。特にエクセルファイルの操作に欠かせないopenpyxlは頻繁に更新されているので、時折チェックしておくことをお薦めします(例えば、バージョン2.6.1では読み込みに変更がありました。詳細はこちらをご覧ください。)。

openpyxlの更新情報(openpyxlドキュメント)

ここでは、新しいバージョンの有無チェックとアップグレード方法、そしてもしもの場合に元のバージョンに戻す方法について説明します。なお、pipの使い方の詳細については以下の公式ドキュメントが参考になります。

pipのドキュメント(Python公式サイト)

pip自体を更新しておく

まずはライブラリの更新に用いるpip自体も随時更新されているので、以下のコマンドによりアップグレードしておきます。

C:¥Users¥ichiro> py -m pip install -U pip
# または
C:¥Users¥ichiro> py -m pip install --upgrade pip

新しいバージョンの有無をチェック

以下のようにpip list --outdatedを実行すると新しいバージョンがリリース済みのライブラリが一覧で表示されます。Versionが「現在インストール済みのバージョン」、Latestが「最新のバージョン」になります。なお、PyPIのライブラリは、パッケージ形式で提供されているので、ライブラリ名は「パッケージ(Package)」で表示されます。

C:¥Users¥ichiro> py -m pip list --outdated
Package     Version Latest Type
----------- ------- ------ -----
lxml        4.3.1   4.3.3  wheel
openpyxl    2.6.0   2.6.2  sdist
Pillow      5.3.0   6.0.0  wheel
python-docx 0.8.7   0.8.10 sdist
python-pptx 0.6.16  0.6.17 sdist
setuptools  39.0.1  41.0.0 wheel
XlsxWriter  1.1.2   1.1.6  wheel

この一覧から、openpyxl2.6.0が現在インストールされており、最新版は2.6.2がリリースされていることがわかります。

ライブラリの更新

ライブラリを更新(アップグレード)するには、以下のように-U(または--upgrade)オプションをつけてpip intallを実行します。

C:¥Users¥ichiro> py -m pip install -U パッケージ名
# または
C:¥Users¥ichiro> py -m pip install --upgrade パッケージ名

以下の例では、openpyxlをアップグレードしています。

upgrade openpyxl

再度pip list --outdatedを実行すると一覧からopenpyxlが除外されたのがわかります。つまり、openpyxlは最新バージョンがインストールされていることになります。

upgrade openpyxl confirm

元のバージョンに戻す場合

最新版を使用してみた結果、元のバージョンに戻したいケースがたまにあります(例えば、想定していたエラーが改善されて表示されなくなったなど)。そのような場合は、パッケージ名の後ろに==バージョンを指定してpip installを実行します。

C:¥Users¥ichiro> py -m pip install パッケージ名==バージョン
# または
C:¥Users¥ichiro> py -m pip install パッケージ名==バージョン

以下の例では、openpyxl2.6.2から2.6.0に戻しています。

openpyxl back

またpip list --outdatedを実行してみると以下のようにopenpyxlが一覧に追加されたのを確認できます。

openpyxl return