Pythonの「IDLE」でコードが見づらい(そのために使いにくい)と感じたら、コーディング向けのフォントに変更してみてはいかがでしょうか。ガラッとイメージが変わると思います。

idle fonts compare

今回は「UDEV Gothic」という日本語に対応したコーディング向けのフォントをWindows11にインストールして、IDLEで使用する方法をご紹介します。

IDLEだけでなく、もちろんVisual Studio Code(VSCode)にも設定できます。コードの見やすさは、エラーの見つけやすさにもつながるので重要です。ぜひ参考にしてください。

本記事の目次
  1. UDEV Gothic のダウンロード
  2. UDEV Gothic を Windows11にインストール
  3. IDLEのフォントを UDEV Gothic に変更

1. UDEV Gothic のダウンロード

UDEV Gothicは、ユニバーサルデザインフォントの「BIZ UDゴシック」と開発者向けフォントの「JetBrains Mono」を合成したプログラミング向けフォントです。

https://github.com/yuru7/udev-gothic

UDEV Gothic は、以下の配布ページからダウンロードできます。

https://github.com/yuru7/udev-gothic/releases

上記のページにアクセスしたら、以下のようにZIP形式のファイルをクリックしてダウンロードします。今回は、記事執筆時点で最新のUDEVGothic_v1.3.1.zipをダウンロードしました。

UDEV Gothic download

なお、今回は使用しませんが、NFが付いたUDEVGothic_NF_v1.3.1.zipというファイルもあります。これはNerd Fontsというフォントを追加合成したバリエーションです。ターミナルで使えるアイコンフォントが収録されています。

2. UDEV Gothic を Windows11にインストール

ダウンロードしたZIPファイルを解凍します。UDEV Gothicには、様々なバリエーションがあるので、以下のように拡張子が.ttfのフォントファイルがいくつか収納されています。この中から、今回はUDEVGothic35JPDOC-Regular.ttfをインストールします。

UDEV Gothic install

右クリック ▶[その他のオプションを確認]を選択すると、上の図のようなメニューが表示されるので、[すべてのユーザーに対してインストール]をクリックするとすぐにインストールされます。

どのバリエーションを選ぶかは好みによりますが、今回選んだ「UDEVGothic35JPDOC-Regular.ttf」は、半角:全角 を 3:5 の比率しているので、コードのメインとなる半角英数字が窮屈にならないので、個人的には見やすく感じています。

3. IDLEのフォントを UDEV Gothic に変更

これで、UDEV Gothic が使える状態になったので、早速IDLEで試してみましょう。まず、以下のようにIDLEのメニューから[Options]▶[Configure IDLE]を選択します。

idle settings

すると以下のようなダイアログが表示されるので、[Fonts]タブの中のリストから「UDEV Gothic 35JPDOC」を選択して、[OK]をクリックします。

idle fonts setting

これで以下のようにIDLEのフォントが UDEV Gothic に変わり、見やすくなりました。

idle after fonts settings

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