PythonをPathに追加するには、インストールの時に「Add Python3.x to PATH」にチェックを入れます。デフォルトでは、チェックはオフになっているのでPathに追加されません。

後からPathを通したいケースが生じたり、逆にPathから削除したい場合には、通常はWindowsの環境変数を編集してPathを変更します

しかし、Pythonのデフォルトのインストール先はこちらでもご紹介したように長いパスになります。このパスを自分で編集するのは結構面倒です。

そのような時は、Pythonのインストーラーを使うと簡単に変更できます。インストーラーはインストール後も便利に使えますので、デスクトップなどに保存しておくと重宝します。

今回はPythonのインストーラーを用いたPathの変更方法をご紹介します。環境はWindows10+Python3.8.0を使用します。

方法は、まずPythonインストーラーを再度起動してから以下のように操作を行います。

参考:Windowsの環境変数を編集してPathを変更する方法

手動でPathを変更するには、Windowsのコントロールパネルから操作します。Win+Rcontrolを入力するとコントロールパネルが起動するので、以下のいずれかでユーザー環境変数のPathを変更します。

  • システムとセキュリティ ▶ システム ▶ システムの詳細設定 ▶ 詳細設定タブの環境設定
  • ユーザーアカウント ▶ ユーザーアカウント ▶ 環境変数の変更

Pythonインストーラーを再度起動して「Modify」を選択する

Pythonをインストールした後に、インストールに使用したのと同じバージョンのインストーラーを起動すると以下のような画面が表示されます。

python installer modify

この画面で「Modify」をクリックすると、以下のOptional Features画面が表示されるので「Next」をクリックしてください。

python installer next

すると以下のようなAdvanced Options画面が表示されるので、この画面でPathの登録・削除を行います

Pathに登録する方法

Pythonのインストール先をPathを登録するには、以下のAdvanced Options画面「Add Python to environment variables」をチェックして、Installボタンをクリックします。

python add path

すると以下のようにPathを追加する更新が行われます。

python setting updating

更新が完了したらCloseをクリックして画面を閉じます。

python setting close

Windowsの環境変数で確認

Windowsのユーザーの環境変数を確認すると以下のようにPythonのインストール先とその階層下のScriptsフォルダがPathに登録されたのを確認できます。

  • C:¥User¥<UserName>¥AppData¥Local¥Programs¥Python¥Python38-32¥
  • C:¥User¥<UserName>¥AppData¥Local¥Programs¥Python¥Python38-32¥Scripts¥

windows valiables

「ユーザーの環境変数」は、コントロールパネルを起動して、ユーザーアカウント ▶ ユーザーアカウント ▶ 環境変数の変更、と操作して確認できます。

Pathから削除する方法

逆にPathからPythonのインストール先を削除したい場合には、同様に以下のAdvanced Options画面を表示して、「Add Python to environment variables」のチェックをはずしてInstallボタンをクリックします。

python remove path

すると以下のようにPathを削除する更新が行われます(以下の画面では追加と同じくAdd to Pathと表示されます)。

python setting updating

更新が完了したらCloseをクリックして画面を閉じます。

python setting close

Windowsの環境変数で確認

Windowsのユーザーの環境変数を確認すると以下のようにPythonのインストール先とその階層下のScriptsフォルダがPathから削除されたのが確認できます。

windows valiables cleared

「ユーザーの環境変数」は、コントロールパネルを起動して、ユーザーアカウント ▶ ユーザーアカウント ▶ 環境変数の変更、と操作して確認できます。

最後に

今回ご紹介したPythonインストーラーの「Modify」は、インストールしたファイルを変更することなく環境等のみを変更できます。例えば、他にファイルの関連付けやショートカットの追加なども行えます。とても便利ですので、ぜひうまく活用してください。